新居 上実 | Takamitsu Nii |

 

《point and figure》
《projection / 投射 》

新居上実の《point and figure》は、チラシ、ビニール袋、両面テープの剥離紙、梱包材などを机の上に配置し撮影したシリーズ写真です。

かけがえのなさや有用性といった選択ではなく、被写体が持つ色と形状、画面での位置取りといった、実は根本的に見えうる要素の強調。

撮影という行為を「フレーミング=包囲、位置づけ」と考え、不可視な領域でのある種の連関の表出を行っている。
(新居)

新居は、日々拡張し続ける写真撮影という行為概念を「フレーミング=包囲、位置づけ」と考え、カメラは空間ではなく平面へ向き合い、被写体が持つ色や形、位置取りといった肌理の摘出と写真表面への蒸着をおこなっています。

また、《point and figure》に続いて制作された新居上実の《投射》では、現実の物体を使った構成の上に、CG画像をプロジェクターから投影し、CG自体を写真的オブジェクトの構成群の一つとして取り扱った作品です。光と影の根拠が写真平面の上で渾然となり、RGB、CMYKなどのカラーモデルをはじめとした、あらゆる画像的階層秩序の混乱を引き起こおこすことを目的として制作されています。

 

 


 

 

写真を主要な媒体として制作を行っている。2014年に日本写真芸術専門学校を卒業し、同年の第10回写真1_WALLでは奨励賞(鷹野隆大選)、第11回ではファイナリストに選出される。主な展覧会に、「Space on a Plane」(東京/2015)、「第11回写真1_WALLファイナリスト展」(東京/2014)など。

 

http://takamitsunii.com