《Small Pots In A Room / 小壷を置いて二つの部屋を一つの部屋にする》
《to make an assumption about somethingafter seeing it / 白は作品の接する、木肌は無いものとする。グレーは宙吊り。》
砂山太一の《小壷を置いて二つの部屋を一つの部屋にする》および《白は作品の接する、木肌は無いものとする。グレーは宙吊り。》は本展企画兼展示構成を務める砂山が会場設計の中で設定したルールに対する、応答的な構成要素として設置されています。(※会場設計についての詳細は廊下壁面に掲載)
《小壷を置いて二つの部屋を一つの部屋にする》において砂山は、展覧会会場である201・202ともに備える廊下に面したガラス張りディスプレイ内に、小さな壺を置き、展覧会場内にも壁を貫通するようにこの列を同様の配置で続けています。
また、《白は作品の接する、木肌は無いものとする。グレーは宙吊り。》においては、会場設計において構想された①木肌(=無いもの) ②白い壁(=作品の接する面) ③グレーのパンチカーペット(=中間領域) というルールに対して、床に置き捨てられたエコバッグ形状の木質オブジェを201の作品展示スペース入り口付近に設置することによって、そのルールの諷示を行っています。
二つの部屋に反復的な連続性を持たせ、会場構成面におけるねじれた既視感を作りだす事によって、会場内に配置されている個々の作品に対する会場空間からの意味形成性を図っています。
彫刻、建築をベースに美術活動を行なう。またコンピュテーショナルデザインユニットkwwekやアーティストユニットgh/eでの協働活動、「マテリアライジング展 情報と物質とそのあいだ」(2013-2015)の企画などを行なう。京都市立芸術大学美術学部総合芸術学専攻芸術学研究室特任講師。ESA(パリ)修了後、建築設計事務所勤務を経て現職。