石岡良治 x 上崎千 x 谷口暁彦 x 渡邉朋也 | ftnss.show ディスカッション

 

『肌理と裂け目』

 

日時:2016年10月9日(日)15:30-

場所: 3331 Arts Chiyoda 2F akibatamabi21 展覧会「フィットネス . | ftnss.show」会場内

 

登壇者:

石岡良治
1972年生まれ。批評家、表象文化論(芸術理論・視覚文化)、ポピュラー文化研究。東京大学大学院総合文化研究科(表象文化論)博士後期課程単位取得満期退学。

上崎千
1974年生まれ。芸術学・アーカイヴ理論。多摩美術大学大学院美術研究科修了。東京芸術大学・横浜国立大学非常勤講師。

谷口暁彦
1983年生まれ。アーティスト。多摩美術大学院美術研究科デザイン専攻情報デザイン研究領域修了。

渡邉朋也
1984年生まれ。アーティスト。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科情報芸術コース卒業。

 

モデレータ:砂山太一、きりとりめでる

 

 

展覧会「フィットネス . | ftnss.show」トークイベントとして、石岡良治さんと上崎千さんをお招きし、本展監修の谷口暁彦さん及び出展者の渡邉朋也さんによるディスカッションを行います。

 

アーティストである谷口暁彦さんと渡邉朋也さんは「思い出横丁情報科学芸術アカデミー(OAMAS)」というユニット活動においてメディアアートや現代美術を相関しながら独自の芸術理論を展開するなど、分析的・研究者的な態度で美術活動に取り組んでおられます。その態度はユーモアに溢れながらも、現代芸術に対する真摯な批評性に満ちています。

批評家である石岡良治さんは、著書『視覚文化「超」講義』をはじめとして、美術、アニメーション、映画など、近代から現代に続く視覚芸術における問題系の横断的連なりを瞬時に看破されてきました。

芸術学・アーカイヴ理論がご専門の上崎千さんは、コンセプチュアル・アートの研究や批評活動を通して、芸術の非ミュージアム的な在り方(アーカイヴ的な在り方)について鋭敏に論じておられます。

 

モデレータは本展企画者砂山太一ときりとりめでる。

「内部的に立ち上がる関心性、対象認識に対し、飛躍や不整合をその本質として許容することで「適切な何かのための十分な質や状態」を獲得し、それを信じて運用すること」

 本展ステートメントにあるこの提言を契機として、その本質的不整合を、メディア、美術作品、文化表象、資料体、美術批評の構造内部にある《肌理と裂け目》として読み、日本においてそれぞれの立場から美術を理論的に扱っておられる4名のディスカッションを行なうことにより、本展が持つ文脈や背景への言及をはじめ、近代以降の芸術の新たな読み直し、そして、これからの美術への問題意識が立ち現れると考えています。

 

この貴重な機会をぜひご観覧ください。